バイナリーオプションを移動平均線で攻略する正しい使い方

2017年12月24日

インジケーターといえば一番有名なものは移動平均線である。
移動平均線とはこう言われるぐらい有名なものですが、株トレーダーの人でもよく利用しています。しかし、皆さんはそれを正しく使えていますでしょうか?

私はインジケーターに頼った手法はあまりおすすめしていませんが、それでも移動平均線と一目均衡表については一定の評価はしています。

しかし、いかに良いツールであろうと使う側の人が正しい使い方ができているかによって、それは有益なものにも無益なものにもなってしまいます。

そのため、今回は移動平均線はどのようなものであるのか、そしてそれを使ってバイナリーオプションをどのようにして攻略していけば良いのか、実践的な使い方まで説明していきます。

 

移動平均線とは

まずは、そもそも移動平均線とはどのようなものなのか、ここから見ていきましょう。

移動平均線とは:
過去の一定期間の値の動きを平均した線である。

 

例えば、20日移動平均線であれば、今のローソク足を含んだ過去19本分のローソク足の、計20本のローソク足の終値を平均した線が引かれているのです。

実際に20日移動平均線をチャート上に表示するとこのようになります。

 

POINT!移動平均線で計算の対象となっているのは終値だけです。
つまり、移動平均線とは過去何本分のローソク足の終値を平均した線であるといえます。

 

3つの移動平均線

移動平均線と一言で言っても、細かく見ると3種類あります。

もちろん、どれが一番優れているなどの優劣はありませんので、それほど重要なことではありませんが、それぞれがどのようなものなのかぐらいは知っておきましょう。

 

単純移動平均線

単純移動平均線(Simple Moving Average)は一番有名なもので、皆さんが使っているほとんどはこれでしょう。

文字通り、先ほどまで説明していた単に過去何本分のローソク足の終値の平均を算出した移動平均線になります。

基本的に、「移動平均線を使おう」と考えている方はこのSMAかこの後に出てくるEMAを使うといいでしょう。

 

加重移動平均線

加重移動平均線(Weited Moving Average)とは、20日移動平均線であれば、20日目(現在)のローソク足の価格は20倍、その前のローソク足は19倍、その前は18倍と重みを計算に加えるのです。

そして、1〜20までのすべての数字を足し合わせた数で割ります。

そうすることによって、直近の価格の重要性が過去のものと比べてどんどん重要になってくるのです。

そのため、直近の動きをそれより前の方のものより詳しく分析したい方向けの移動平均線になります。

 

指数平滑移動平均線

指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average)は説明すると非常に長くなってしまうぐらい奥が深いものです。

簡単に言うと、過去の値を取り出す時にローソク足の終値ではなく過去のEMAの値を利用します。そして、今のローソク足を2倍にして計算し、20日移動平均線であれば2倍にした分21で割ります。

こうすることによって、20本より前の値も移動平均線に考慮することができ、直近の値を重要視することもできるといった仕組みになっています。

海外のトレーダーの多くはこのEMAを使っていると言われています。

それぞれの図を見ていただければ分かりますが、それぞれの移動平均線で少しずつ値が変わってきています。

自分がどのような考えを持って移動平均線を使いたいのかを明確にし、それにあった種類のものを使うようにしましょう。

 

移動平均線の設定値

次は、移動平均線の設定値に関してですが、一つだけ先に言っておくと「この設定をしていれば勝率が抜群に上がる」なんてものはありません。

「どの設定にすればいいのか?」などと悩む暇があれば、手法の検証にでも時間を使った方がよっぽどマシです。

それでも、決められない方のために今回はいくつか紹介していきます。

インジケーターではよく使われる設定値というものがあり、5、20、200が特に有名ではないでしょうか。

これには理由があり、

  • 5は 一週間の平日の日数 = 一週間で取引できる日数 であります。
  • 20は 一ヶ月の平日の日数 = 一ヶ月で取引できる日数 であります。
  • 200は 一年間の平日の日数 = 一年間で取引できる日数 であります。

こういった理由からこれらの値はよく使われます。

それ以外にも25や75なども使われているのをよく見かけます。

結局のところ「これ!」という設定値はなく、できれば多くの人が使っている値を使う方がいいので、上のどれかを使えば問題はないでしょう。

 

移動平均線の一般的な使い方

それでは、実際に移動平均線はどのような効果があり、どのような使われ方をするのか一般的によく使われる方法を見ていきましょう。

 

トレンドの認識と強弱

まず一番よく使われる方法がトレンドの認識と、そのトレンドがどれだけ強いのかを見る方法です。

例えば、このようなチャートであれば値が全体的に移動平均線の下にあるので下降トレンドと判断することができ、移動平均線の角度も下に大きく傾いているので強いトレンドであることも判断できるというものです。

ただ、このような方法ではトレンドの有無は正直見分けにくいですし、実際にどこから下降トレンドが始まっているのかを判断することは容易ではありません。

また、今回は既に出来上がったチャートを見ているので、下降トレンドが強いと判断できました。しかし、リアルタイムで移動平均線の角度を知るためにはそれなりに値が下降してからではないとできません。

 

移動平均線からの乖離を利用する

次は、値が移動平均線からどれぐらい離れているかというものを使って逆張りをする方法です。

先ほどと同じチャートを使うと、このようなところで値が移動平均線から大きく離れていることが分かります。

そうすると、値は移動平均線の方向に戻ろうとする動きをするというものです。

これに関しても、結局のところ感覚で判断するしかなく、完璧にタイミングを図ることなどできません。

また、どの程度乖離したら戻ってくるかなども明確に判断することは不可能です。

 

指示抵抗線での役割

次は、移動平均線そのものが指示抵抗線としての役割を持ち、値が移動平均線にぶつかるとそこで反転するというものです。

先ほどまでと同じチャートを使うと、これらの位置で移動平均線が指示抵抗線として機能しているのではないかと考えられます。

正直なところ、出来上がったチャートですら判断が難しいほど曖昧なものであると分かるでしょう。

また、どの設定値の移動平均線が一番この機能を持ちやすいのかなどと考えてしまい、それこそ設定値をいじっては検証をするというトンネルに踏み入れてしまう恐れがあります。

このような使い方もあまりお勧めはできません。

 

実践的な使い方

これまでは移動平均線が1本だけの時にどのような使い方をするのかについて説明してきましたが、1本だけではあまり有効に使うことができないでしょう。

そのため、設定値の違う複数の移動平均線を使うことをお勧めします。

それでは、複数の移動平均線を使ってどのようにバイナリーオプションで活用するのか見ていきましょう。

 

ゴールデンクロス・デッドクロス

これは複数の移動平均線が交差した時にエントリーするというものです。

実際に5日移動平均線(黄)を足して見ていきましょう。

とりあえず、6つのポイントを見ていきますが①、③、⑥は5日移動平均線が20日移動平均線を上から下に抜けているので、デッドクロスになります。

そのため、売り方向にエントリーしていきます。

②、④、⑤の場合はそれとは逆で、ゴールデンクロスになるので買い方向にエントリーしていくことになります。

このゴールデンクロスとデッドクロスに関してはどのFxやバイナリーオプションの本を購入しても書いている内容ですし、数多くのサイトやブログで紹介されていますがあまり機能はしません。

実際に勝率が高くならないであろうことは簡単に上の図から判断できるでしょう。

 

おすすめの使い方

ここまではあまり使えない利用方法ばかりでしたが、ここからは私自身が移動平均線を使うのであればこのような使い方をするなというものを説明していきます。

 

パーフェクトオーダー

まずは、パーフェクトオーダーと言われるもので、これは私がインジケーターだけの手法を考えた記事でも活用しています。

バイナリーオプションでインジケーターのみを使った手法を考えてみた!
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パーフェクトオーダーとは複数の移動平均線が短期 ⇒ 中期 ⇒ 長期の順番に並ぶことを指します。

パーフェクトオーダーに傾きなどを考慮する人もいますが、それでは感覚が入ってきてしまうので、私の場合は並びが揃っている間は常にパーフェクトオーダーが成立していると考えていきます。

先ほどまでの図に75日移動平均線と200日移動平均線を追加し、それぞれを中期、長期と見なします。

そうすると、下のような範囲で過去トレンドが形成されていることが判断できるのです。

パーフェクトオーダーはそれだけではトレンドを判断する能力しかなく、そこから押し目・戻りやエントリーポイントなどを判断することはできません。

それでもトレンドを判断することはとても重要なことなので、一本の移動平均線の時より正確性の高いパーフェクトオーダーはまだ利用する価値があります。

 

GMMA

次はGMMAと呼ばれるもので12本の設定値の異なる移動平均線を用いる方法です。

12本の中でも短期グループと長期グループに分け、短期グループには設定値が3、5、8、10、12、15の6つで、長期グループには30、35、40、45、50、60の6つを色を分けて表示します。

そうすると下の図のようになり、短期グループが全部長期グループより下にいる間は下降トレンドであるなどと判断することができます。

GMMAに関してもパーフェクトオーダーと同じくトレンドを判断する以外の力は持ち合わせておりません。

それでもボリンジャーバンドなどとは違い、分かりやすく基準を設けやすい点からも評価することはできるでしょう。

 

POINT!移動平均線はトレンド系インジケーターと言われるだけあり、トレンドの判断をするのに使うことをお勧めします。

 

RSIやCCIといったオシレーター系インジケーターもこのようにトレンドを確認してから使うとより精度が高くなります。
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まとめ

移動平均線1本での一般的な使い方

  • トレンドの判断と強弱
  • 乖離を利用した逆張り
  • 指示抵抗線としての役割

これらが挙げられますが、どれを取っても正確性が低くルールを作りにくいという観点からもあまりお勧めはしません。

おすすめの使い方

  • パーフェクトオーダー
  • GMMA

これらの使い方をすることによって、1本の移動平均線のものより正確にトレンドを判断することができます。

そのため、移動平均線を使う場合はこれら2つの方法をおすすめしています。