バイナリーオプションでボリンジャーバンドの逆張りは禁止!正しい使い方はコレ!

2017年12月24日

バイナリーオプションではボリンジャーバンドの±2σにタッチすると逆張りするという手法が未だに広まってしまっています。

これは非常に残念なことで、この手法では勝ち続けることなど絶対にできません。

まず、その程度の知識しかない人が、きちんと勉強もせずバイナリーオプションやFxのサイトなどを運営して、負ける人を増やし続けているのです。

そして、ボリンジャーバンドを発明した人は望んでいない形で使われて、しかもそれによってお金を失う人を増やしてしまっているとは思ってもいなかったでしょう。

そのため、ボリンジャーバンドがなぜ逆張りで使用してはいけないのか。また、正しい知識とともに正しい使い方について学んでいきましょう。

 

ボリンジャーバンドとは

考案者

そもそもボリンジャーバンドとはどのようなものなのか説明していきます。

ボリンジャーバンド:
1980年代にジョン・ボリンジャーというアメリカ人が考案したテクニカルツールです。

 

考案されたのが1980年代なので、1936年に一目三人によって考案された一目均衡表などと比べると最近にできたものであることが分かります。

一応表示しておくと、このようにバンドによって価格が囲われているようにも見えます。

 

計算式

次はボリンジャーバンドの計算式ですが、このようになりますが、細かく理解する必要はありません。

ただ、標準偏差を用いているという認識はしておいてください。

上部バンド:単純移動平均線+2標準偏差(σ)
単純移動平均線(MA):過去N日間の移動平均線(通常20日間移動平均線)
下部バンド:単純移動平均線-2標準偏差(σ)

標準偏差(σシグマ:Standard deviation):ボラティリティー(volatility予想変動率)

ボリンジャーバンドの計算式

引用:https://www.moneypartners.co.jp/support/tech/bolb.html

さらに、ボリンジャーバンドの中には±1σ、±2σ、±3σとあるのです。

  • ±1σ:ミッドバンド+標準偏差
  • ±2σ:ミッドバンド+標準偏差 × 2
  • ±3σ:ミッドバンド+標準偏差 × 3
    ※ミッドバンドは設定期間の移動平均線で真ん中にある線のこと

そして標準偏差からこのように求めることができるのです。

±1σのバンド内に価格が収まる確率:68.3%
±2σのバンド内に価格が収まる確率:95.4%
±3σのバンド内に価格が収まる確率:97.7%

 

形状

ボリンジャーバンドは価格の変動に合わして形状を変えていき、それを見てトレンドの状態を確認することができます。

今回は一番よく用いられる±2σのもので、設定はデフォルトの20で見ていきます。

 

スクイーズ

一つ目はスクイーズと呼ばれるもので、これはボリンジャーバンドが収縮している状態を指します。

このスクイーズは価格があまり動いていないことが理由で生じるので、この状態になっていればレンジ相場であると判断します。

 

エクスパンション

2つ目はエクスパンションという状態で、文字通りボリンジャーバンドが上下に開いている状態を指します。

これは価格が上下どちらかに大きく動いている状態に起こる現象なので、エクスパンションが起きるとトレンドが発生したと判断します。

 

バンドウォーク

最後はバンドウォークというもので、バンドの上を歩くように価格が動くことを指します。

これはトレンドかレンジかを見極めるものではなく、トレンドの強さを知ることができるものです。

バンドウォークが起きると、その方向のトレンドが強く出ていることになります。

 

間違った使い方

記事の導入の部分で少し触れましたが、ボリンジャーバンドは逆張りで使うという間違った使い方をよくされています。

 

多くの人がしている勘違い

ボリンジャーバンドのそれぞれのバンドはこのような効果がありました。

±1σのバンド内に価格が収まる確率:68.3%
±2σのバンド内に価格が収まる確率:95.4%
±3σのバンド内に価格が収まる確率:97.7%

これが勘違いを引き起こしている根源だと考えられます。

多くの人が勘違いしていることが、「±2σのバンド内に95.4%の確率で収まるならバンドに触れたら逆張りしよう。そうすると勝率95.4%!」というものです。

この考えは間違っています。

±2σのバンド内に95.4%の確率で価格が収まるかどうかという点でも、この数学的な考えが相場に完全に当てはまるかどうかは疑問です。

しかし、この点を置いておいても問題があるのです。

これは、95.4%で収まるようにローソク足(価格)が動くのではなく、95.4%に収まるようにボリンジャーバンドが動くというものです。

つまり動く順番としてはこのようになるのです。

×  ボリンジャーバンド ⇒ 価格
○  価格 ⇒ ボリンジャーバンド

つまり、もし価格が+2σに触れても価格は下降するわけではなく、価格が上昇したらボリンジャーバンドもさらに上昇するという仕組みなのです。

これが理解できればボリンジャーバンドの逆張り手法などバカらしくてやることは無くなるはずです。

 

実際に見てみる

では実際にそのような動きになっているのか実際のチャートで確認していきましょう。

これはボリンジャーバンドに触れたらローソク足の上あるいは下に「赤のマーク」がつくようにしたインジケーターを表示しています。

これを用いて逆張りの手法を使うと19勝20敗で勝率が約50%になりました。これはどれだけ続けてもこの程度でしょう。

そしてバンドに触れてもそのまま上昇しているが、バンド自体も大きく上昇していることも確認できます。

このようにボリンジャーバンドとは逆張りで使うものではなく、これを「±1σや±3σなら」どうかと考えても、どれも同じような結果に落ち着くでしょう。

勝率50%付近であるのなら、ギャンブル的にやっているのとさほど変わりませんね。

 

正しい使い方

それではボリンジャーバンドの正しい使い方について説明していきます。

 

順張りで使う

ボリンジャーバンドの考案者であるジョン・ボリンじゃーは本来の使い方として逆張りではなく、順張りで考案しました。

その方法はレンジからトレンドに転換するタイミングとその後のトレンドの継続を狙うというものなのです。

先ほどボリンジャーバンドの形状について3つのタイプがあることを説明しました。

  • スクイーズ
  • エクスパンション
  • バンドウォーク

スクイーズがレンジで、エクスパンションがトレンドの発生だと説明しましたが、まさにこの2つの状態の移り変わりのタイミングを狙ってエントリーするのです。

そのため「エクスパンションし始めた!」と感じたところでエントリーすることが一番良い方法でしょう。

今回の記事はバイナリーオプションに関する記事ですが、Fxであればそのまま「バンドウォークしている間はポジションを持っておく」といような使い方をするべきでしょう。

このようにしてボリンジャーバンドは形状を確認しながら順張りで使っていくことが正しい使い方になります。

 

ボラティリティ

次に、ボリンジャーバンドえお使うことによってボラティリティを予想することができるという内容についてです。

ボラティリティとは値動きの大きさという意味で、これをボリンジャーバンドの形状から予想できると書かれている記事もよく見かけます。

これについては私はやや懐疑的な立場を取っています。

テクニカル分析とは今の値がどのような状態にあるのかを分析し、これから値はどちらに動くかをある程度予想するものではあると思います。

しかし、そこから未来のボラティリティの大きさを予想することはできないのではないでしょうか。

ボリンジャーバンドを使えば、値がどれぐらいの値動きだったのかは分かるため、現在までのボラティリティについては見たまま分かるでしょう。だからと言って未来のボラティリティまで分かるとは考えられないのです。

ボラティリティに関しては誰にもどのようなツールを使っても予想できないものであると考えられます。

 

ボリンジャーバンドをおすすめしない理由

これまでボリンジャーバンドについて説明してきましたが、実際にはボリンジャーバンドを使ってバイナリーオプションやFxで取引することはおすすめしていません。

 

形状が分かりにくい

まず第一に形状が分かりにくいという点です。

このように書くと、明らかにスクイーズしているところや、明らかにエクスパンションしているところだけでエントリーすればいいという考えもあります。

確かに、そのような取引をすればいいのかもしれませんが、明らかなスクイーズやエクスパンションというのはどの段階で判断できるのでしょうか。

ボリンジャーバンドを使ったことがある方なら分かると思いますが、価格が動くごとにボリンジャーバンドも動いています。

そのため、形状が明らかになるにはそれだけ価格の動きを待つ必要があるのです。

既に出来上がっている過去のチャートを見れば明らかな形状を判断することはできるかもしれませんが、リアルタイムでボリンジャーバンドを使うと形状を判断することは容易ではありません。

 

ルール作りがしにくい

2つ目はルール作りがしにくいという点です。

簡単に「形状がスクイーズからエクスパンションに移り変わるタイミングでエントリー」と書いてしまえばそれまでですが

先ほどの点と通ずるところもありますが、どの程度からスクイーズと認識するのか、どの程度からエクスパンションと認識するのかを決めることが難しいのです。

私自身、過去にボリンジャーバンドを使って手法を考えていた時に、バンドの幅が分かるインジケーターを使ってスクイーズやエクスパンションを定義してきましたが、そこに明確な優位性を見つけ出すことができませんでした。

そのため、このような分かりにくいインジケーターを使うのであれば、チャートに波を描くか、移動平均線などを使うことをおすすめします。

上記の詳しい方法に関してはコチラ

 

ボリンジャーバンドの表示の仕方

最後に、MT4のチャートでボリンジャーバンドを表示する方法を説明します。

まずは、チャートのやや上にあるメニューバーをクリックします。

そこから トレンド → Bolinger Bands をクリックするとこのような設定画面が表示されるので「期間」と「偏差」を自分の好みに設定します。

期間は基本的に20で問題なく、偏差は「2」であれば「±2σ」が表示されます。

もう最初から一度ボリンジャーバンドを表示させ、偏差を3にするとこのように複数のボリンジャーバンドを表示することができます。

 

まとめ

ボリンジャーバンドを使う場合は次のようなことに注意しましょう。

  • 逆張りではなく順張りで使う
  • エクスパンションのタイミングでエントリー

しかし、ボリンジャーバンドは形状を自分の感覚で判断しなければならないため、明確なルールを構築するのが難しいのです。

そのため、作業のようにエントリーすることをおすすめしているので、ボリンジャーバンドを使うことはあまりおすすめできません。

それでも使う場合はボリンジャーバンドの形状の見分けを極めることと、どの段階でエクスパンションと見なすかが重要になってくるでしょう。